生涯を通じて豊かで安心できる生活をサポートします

会長あいさつ

小倉会長写真

   会長 小倉 雅

鹿児島県整形外科医会のホームページをご覧いただきありがとうございます。

2024 年 5 月の鹿児島県整形外科総会において第 6 代会長を拝命しました。当会は、前身の鹿児島県整形外科専門医会として 1970 年に発足してから 54 年が経過し、現在では129名の会員で構成される団体です。

日本の人口は 1 億 2,495 万人(2022 年 10 月現在)となっています。そのうち 65歳以上の人口は、3,624 万人で総人口に占める割合は 29%となっており、年々、急激な高齢社会となって来ています。
現在、平均寿命(2019 年)は女性 87.14 歳、男性が 81.09 歳となっていますが、健康寿命(日常的・継続的な医療・介護に依存しないで、自分の心身で生命を維持し、自立した生活が出来る生存期間のこと)は女性 75.38 歳、男性が 72.68 歳となっていて約10年の差があります。この平均寿命と健康寿命との差の期間が、入院や介護が必要な時期と予想されており、国の施策としてこの差を縮小しようとしています。

介護が必要となった原因を見ると、関節疾患 13%、骨折・転倒が 11%で介護原因全体の約 4 分の 1 を占めています。高齢になっても元気で動けることは社会にとって重要なこととなっており、国の重要な社会保障政策の根幹の一つになっています。
我々、整形外科医会もその一翼を担っていると覚悟して日頃より活動しています。

整形外科は運動器官を構成するすべての組織、つまり骨、軟骨、筋、靭帯、神経などの疾病・外傷を対象とし、その病態の解明と治療法の開発および診療を行う専門領域です。
対象は脊椎(脊柱)・脊髄、骨盤、上肢(肩、肘、手、手指)、下肢(股、膝、足、足指)など広範囲に及び、年齢層も新生児、小児、学童から成人、高齢者まで全ての年齢層が対象となります。整形外科の治療は、単に病気やケガを治すだけでなく、運動機能を元に回復させることを目的とします。

しかし、残念ながら運動機能の回復が十分に得られなかったとしても、残った機能を最大限に活用して、元の状態に出来るだけ近く機能を回復させることも、整形外科の大きな役割です。
又、運動機能の障害だけでなく、痛みを主とする疾患(俗に神経痛・リウマチなどと言われる病気)の治療を行うのも、整形外科の主要な仕事です。

そして、近年、大きくクローズアップされてきた運動器の障害をロコモティブシンドローム(通称:ロコモ) 、運動器不安定症がありますが、日本整形外科学会は、その予防と対策に取り組んでいます。
又、最近では社会環境の変化からか、高齢者だけではなく、子どものロコモも問題になるようになりました。鹿児島県整形外科医会では研修会を通しての会員の知識の研鑽はもとより、公開講座をとおしての「ロコモティブシンドローム予防」啓発活動、学校検診等の公益活動をおこなっております。

県民の皆様が健康で快適な生活を送れますよう、整形外科の観点からサポートさせて頂きます。当会の会員は県内103医療機関で診療活動をしておりますので、お気軽にご相談いただきたいと思います。

鹿児島県整形外科医会 会長  小倉 雅

「ロコモ」知ってますか?

「ロコモ」という言葉を知っていますか。「ロコモティブシンドローム(運動器症候群)」の略称です。
病気ではないのですが、年齢とともに立ったり座ったり、歩くことがつらくなる状態を指します。放っておくと、要介護、寝たきりになる可能性があります。
ロコモは、高齢化や運動不足によって、足腰の筋力やバランス力が低下して起こります。さらに骨粗しょう症や脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)、変形性膝(ひざ)関節症などの運動器の障害が加わるとロコモが進んでしまいます。
人間のからだを機関車(ロコモティブ)に例えると、運動器(骨・関節・筋肉・神経)は、エンジンであり車輪です。機関車に不具合が起きると、積まれている全ての内臓臓器などに影響をきたします。「ロコモ予防」には運動器だけの問題ではなく重要な意義があるということを理解しなければなりません。

NPO法人 全国ストップ・ザ・ロコモ協議会

(NPO法人 全国ストップ・ザ・ロコモ協議会ホームページより)

NPO法人 全国ストップ・ザ・ロコモ協議会
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